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ポスコ-高麗溶接棒、陸上LNG貯蔵タンク製作用溶接材料を国産化
Date : 2021-11-24

- 1年余りの開発期間を経て溶接材料の国産化に成功... 輸入材に比べ約30%以上費用削減

- 9%ニッケル鋼材と溶接材料のパッケージ供給の推進により陸上および海上用LNG貯蔵タンク市場を攻略

 

 

   ポスコと高麗溶接棒が陸上LNG貯蔵タンク製作時に必要な溶接材料の国産化に成功した。

 

   陸上LNG貯蔵タンクは近年、その容量増大および安全性向上のために耐震特A等級を備えたモデルで設計されており、貯蔵タンクの鋼材および溶接部は既存製品より強度が高く、丈夫かつ衝撃に強い靭性が要求されている。

 

   特に、零下165℃のLNGを貯蔵する内槽タンクは極低温環境にも強い9%ニッケル綱と高価なニッケル系溶接材料が使用される。 

 

 

   極低温用9%ニッケル綱は、ポスコが1990年代初めに韓国国内最初に開発し国内外のLNGプロジェクトに供給してきたが、溶接材料については高い靭性と作業効率性などの問題から全量輸入してきた。

 

 

   これに対しポスコと高麗溶接棒は昨年戦略的技術開発協約を結んで9%ニッケル綱用韓国産溶接材料開発に着手し、1年余りの開発期間を経て手動、自動、半自動など全ての溶接方法に使用できる3つの溶接材料を共同で開発した。

 

   今回開発された韓国産溶接材料は、輸入材と同等な品質水準を確保しつつ溶接作業性はむしろより優秀で、溶接部の不良を最小化できる長所を有している。 

 

   ポスコの9%ニッケル綱と韓国産溶接材料が適用された溶接部は、今年7月と9月に韓国国内LNG貯蔵タンク発注元である韓国ガス公社と海外建設設計社の大型破壊試験に全て合格し、韓国ガス公社の品質基準および海外建設設計社の試験項目を全て満たすなど高い信頼性を確保した。

 

   また、溶接材料の韓国産化開発を通して、輸入材に比べ約30%以上の費用削減効果も予想される。

 

 

   今年全世界のLNG市場は前年比の3~5%の増加が予想され、2040年まで持続的に成長すると展望されている。

 

   韓国では産業用および環境親和的燃料用LNG新規需要が持続的に増加するものと予想され、2034年には韓国国内のLNG需要は今年に比べ約700万トン増の5,235万トンに達すると展望される。

 

   これに伴いLNGを輸入し保管する貯蔵タンクは、2031年までに韓国ガス公社10基、民間8基など18基が追加で建設されることが予想され、9%ニッケル鋼材と溶接材料の需要も大きく増加すると展望される。

 

 

   今後両社は、9%ニッケル鋼材と溶接材料をパッケージ化して供給を推進する予定だ。

 

   今年建設を始める唐津LNG基地の大容量LNG貯蔵タンクを皮切りに、国内外の陸上LNGプロジェクトに拡大適用し、LNG推進船の燃料タンクおよびLNGバンカーリングなど、海上用貯蔵タンク市場の攻略にも積極的に取り組む計画だ。

     

    ▲高麗溶接棒のキム・ヨンナク常務(左から1番目)、高麗溶接棒のチェ・ヒアム副会長(左から2番目)

        ポスコのチュ・セドン金鉄鋼ソリューション研究所長(左から3番目)、ポスコエネルギー造船のキム・サンチョルマーケティング室長(左から4番目)

        が去る20日に開かれた「ポスコ-高麗溶接棒LNG用9%Ni鋼材および韓国産溶接材料パッケージ供給協約式」行事において記念撮影する姿。

 

 

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